top of page
 ​生命論について
IWI-15.jpg

 人間の「死」とは考えてみれば不思議なもので、さっきまで元気であった人間も、先ほどまで言葉を交わしていた人間も、「死」を境にその姿をけしてしまうばかりか、その存在すら見えなくなってしまいます。通夜や葬儀などでは棺の中に故人となった肉体は存在しますが、不思議な事にそれは単なる「肉の塊」にしかみえず、言葉で何がどのように変わったのか表現するのは難しいのですが、その肉体は既に自分の知っている知人ではなくなってしまってました。

​ 人間、この世界に生まれてきたからには、いずれは必ず死を迎える存在です。人生とは様々な問題と出会い、それを乗り越えるものですが、その先にあるものが死という現実です。だからこの死という事を、自分の中で解決しない事には、人生というものについて位置づけが出来ないのではないかと思ったのです。

bottom of page