top of page

10.ロバート・ラザー博士

 ロバート・ラザー博士がマスコミの前に登場したのは1989年の事でした。この博士はアメリカのチャンネル8(KLAS)に登場し、「アメリカのネバダ州のネリス空軍基地で、UFOの推進原理を研究していた」と暴露したのです。

images.jpg

 ロバートラザー博士はマサチューセッツ工科大学で物理学を専攻し博士号を取得、その後フェアチャイルド社に勤務の後、1982年頃にはロスアラモス国立研究所の中間子物理学研究施設に勤務、宇宙で使用する高エネルギー粒子ビーム加速器の研究に携わっていたと言います。
 ラザー博士自身の証言に拠れば、その後、1988年に軍事関連企業のEG&G社からの声掛けで、最先端の軍事技術の研究に誘われて、エリア51での勤務になったと言う事でした。

 EG&G社には、米海軍情報部(ONI)の職員の面接を受けたり、数ヶ月にわたり電話を盗聴されたり、自宅を捜索されたりする厳しいセキュリティチェックを受けた後、採用されました。余談になりますが、このような厳しいセキュリティチェックは、大手企業・政府機関でも重要なポストに就く人物にはよく行われます。特に大手金融機関の場合が厳しい様です。まれに、こうしたことについて何も知らず、敏感な人の場合ノイローゼになって自殺する人もあると聞いたことがあるそうです。

 1988年の12月のこと、日時を指定されてロサンゼルスのマッキャラン空港に来るように言われました。そこには標識が何もついていないボーイング737が待機していて、それにほかの職員たちと一緒に乗り、ネリス空軍基地(エリア51)に到着しました。そこからは窓を全部黒塗りのバスに乗せられ、5キロほどの山裾を回った処にあるS-4と呼ばれる施設に到着したと言います。
 そこで最初に目にしたのは、9つもある奇妙な格納庫でした。それらは山腹を格納庫として、斜め35度に傾斜して作られ山肌と同じ色にカモフラージュされており、それは恐らく人工衛星からの偵察でも見えない様にするためだと思われました。
 その脇にあるドアを入り、しばらく行ったところに博士の為のオフィスが用意されていて、3人の武装警備員に付き添われて部屋に入ると、机の上に夥しい数の書類の山がありました。初日はそれら書類に目を通すのが仕事だと言われましたが、概況説明の資料だけで120件分はあったと言います。

img_0.jpg
115.jpg

「わたしはそこではじめて、アメリカ軍部がいくつもの宇宙人のUFOを回収し、それを隠し持っている事を知ったのです。そして彼らが宇宙人の死体を解剖した事も知りました」

 博士が見た書類の中には、解剖報告書と一緒に写真が添付されていました。そこには解剖台に横たえられている、いわゆる”グレイ”と言われる姿に似ていたと言います。写真は白黒でしたが、髪の毛や体毛はなく、異常に大きな頭と栄養失調の様にやせ細った体に、細い手足が付いていました。眼は異様に大きく、頭もとても大きかったと言います。

 博士がこのS-4で研究した円盤は、スイスのUFO目撃者であるビリー・マイヤー氏の見たUFOにとても形が似ていたと言います。円盤直径はおよそ16メートルで、高さは約5メートルぐらいだったと言います。UFOの概観は何とも形容しがたいほど美しく優雅にできていたと言います。鈍い銀色に輝き表面はなめらかで、表面には継ぎ目やリベットといったものは一切無かったと言います。
 円盤の縁の方に入口があり、端の方は腰をかがめてようやく歩ける程度の高さの天井で、中央に行くとようやく立てるだけの高さがありました。中央には1本の柱が床から天井に延びていて、その最下端には「反物質リアクター(反応炉)」という装置がついていました。また床下にもフロアがあり、そこには3つの「重力増幅器」と言われる装置があったと言います。

 博士の役割は、この反物質反応炉でエネルギー源として扱われる「要素(エレメント)115」という物質についての調査分析でした。これは原子番号で115番目の物質だと言われ、博士が分析を行った時代である1988年には、まだ未知の物質でいたが、2004年になり、ロシアのトブナ合同原始研究所と、アメリカのローレンスリバモア研究所の共同チームが人口的に創成sることに成功したと発表され、「ウンウンペンチウム」と命名されています。
(※:国際学術機関IUPAC(国際純正・応用科学連合)では、元素周期律表上、原子番号92番より重い超ウラン元素は、人工元素であり元素112まんでは発見し認定されていますが、それ以降の超ウラン元素は正式に認定されていません。そのために未定の元素には「ウンウン」または「ウン」と接頭語が付ける事が決められています)

 博士の言うにこのUFOの飛行原理は、反物質反応炉で作り出されたエネルギーは重力波となり、UFOの表面を覆い、床下フロアの重力増幅器に集中されると言います。そして重力増幅器ではその重力をそれぞれの方向に放出する事で、反重力でUFOは飛行するというのです。

 このエリア51で行われている研究の秘密は、アメリカ国民や世界の人々から不正に隠蔽されている現状に博士は疑問を持ち、1989年ある日に外出許可を得てから、研究施設に戻る事なく、勇気を振り絞って真相の公開に踏み切ったと言います。

 この情報を公表した後、ロバートラザーしはマスコミで大きく取り上げられる事となり、当時の日本番組でも取り上げられ、電話で出演もしています。しかし経歴を調査されたところ、マサチューセッツ工科大学にも、EG&G社にも彼の経歴は記録されていませんでした。また様々な証言についても信用性が欠けるという評価を受けてしまいました。そして1990年には売春宿の経理係をしていたという事から裁判にかけられ、有罪となり3年間の保護観察処分に処されてしまうのです。

 ロバートラザー博士は本年(2018年)10月8日に、動画配信サイトのVimeoで公開された動画に登場に、証言をしているという話もありますが、それはまた別の機会に紹介致します。

bottom of page